切り下げ物語 上篇
こんばんは。ノーウェイホームです。
今年の暑かった八月も
そろそろ終わりの日が近づいてきましたが
いかがお過ごしでしょうか?。本日もご来店くださった皆様、
誠にありがとうございました。
まずは本日分。
明日のご来店もお待ちしています。
そしてここからが今日の本題となります。
お車でお越し頂いた事のある方でしたら
ご存じの方も多いかと思いますが、
私どもの店舗前の駐車場(2台分)の
整体屋さん側の駐車スペースは
開店当時から非常に駐車がしづらい状況でした。
理由は成田街道(国道296号)から車で乗り入れる際、
駐車場への乗り入れ口が狭く、
また店舗前の歩道に設置された信号機が
駐車場に接近している為、
車の切り返しを行っても駐車が容易ではないからです。
その為、2台分の駐車場があるにも関わらず
2台同時に駐車することは、ほぼ出来ない状態でした。
この車道から歩道へ車を乗り入れる際の、
障害物となる歩道との段差などを無くした
車両の出入口の事を「歩道の切り下げ」と呼びます。
つまり当店の駐車場は歩道の切り下げ口が狭く、
それにより車の駐車が非常にしづらい状況であったという事です。
この問題はおよそ6年前の物件契約をする以前の
内覧の時点で気付いていた、この店舗の
最大のデメリットでありました。
クルマ社会である千葉県内では
お客様駐車場はマストであり、
営業を続け、お店が認知されていけば、
やがて駐車場をご利用いただくお客様も必ず増えていく。
そのように予想していた自分にとっては物件契約後に、
できるだけ早く解決しなければならない最重要課題でした。
その解決策としては
切り下げ(乗り入れ口)を2台分程度に広げれば、
例え両隣りに駐車をされていても
乗り入れはスムーズに行えますので
切り下げを拡張する事さえできれば、
この問題は全てクリアできる。
自分はその様にたかを括っていました。
しかし結局の所、私どもの店舗においては
法律とお金の問題が原因となり
切り下げの拡張工事は現実的には不可能な状態でした。
数年間諦めきれずに突破口を探していた所、
今から2年ほど前に偶発的に思いついたきっかけと、
度重なる失敗によって生まれた歳月が
法律とお金の問題を解決に導き、
何とか無事に「歩道の切り下げの拡張工事」を
完了するに至ったというわけです。
そこで今日から数回にわけて
先日完了しました、自分の頭を悩まし続けた駐車場の
切り下げ拡張工事について、お話をしようと思います。
少し長い専門的な話となりますので、
「古着に関係のない話は不要」という方は
読み進めるのは、ここでストップして頂ければと思います。
また少し専門的な用語や大まかな解説が含まれますが、
自分もその分野については素人です。
多少の間違いはあるかもしれませんが、
大筋では合っているはず?です。
予めご了承くださいませ。
6年前、物件契約を交わす際に
切り下げ工事を請け負ってくれる業者へ
工賃の見積もりと、同時進行で
千葉県の道路を管轄する千葉土木事務所(※千葉土木)に
切り下げが可能かどうかを問い合わせていました。
当然自分はどのような手順を踏めばよいのかも
良くわかっていないズブの素人でした。
結論から言いますと、切り下げ工事費は
申請者の自己負担となります。
市や県に住民がクレームを入れて、
公共事業扱いで工事は行われるわけではありません。
当たり前ですが切り下げをしたいのは自分であって
所有者の大家さんではありませんので、
やりたければ自分が大家さんに許可を貰い、
自腹で支払うのが世間一般の常識的な考えになるかと思います。
自分の理想は既存の切り下げ幅を、
駐車の邪魔をしている信号機の根本部分まで、
しっかりと拡張する事です。
まず、土木業者の見積もりは
通常の切り下げ工事は40万程度で収まるが
それと比べて高額となる。
理由は、店舗は国道沿いの交差点に面している為、
日中の工事はできず夜間工事となる。
尚且つ乗り入れ口の歩道には
水道管の消火栓(マンホール)が埋まっているが
これにも手をつける(水道工事をする)必要がある。
よって工賃は100万以上であるとの回答を貰いました。
そして千葉土木の回答はと言うと、
例えどれほど乗り入れが不便であっても
特別な理由がない限り、現状で駐車ができているのならば
切り下げの拡張はできないとの事。
そもそも歩道の切り下げというのは
申請さえすれば、いくらでも切り下げができる
ということではありません。
大型のトラックなども頻繁に乗り入れする、
ガソリンスタンドの様な場所でも無く
一般的な乗用車のみが数台程度、
乗り入れする場合の切り下げできる幅は
道路法によりあらかじめ決まっています。
当店の場合は最長で3.6Mです。
当店の現状は既に乗り入れ口が2.9M程度
切り下がっていた為、仮に許可を頂き拡張できたとしても
残り70センチが限界との事でした。
つまり万が一、切り下げの許可を貰えたとしても、
たった70センチしか拡張はできないという事です。
自分の所有している土地でもなく
いずれは退去する物件の一部である駐車場の
出入り口を気休め程度拡張するのに
100万以上の金額は支払えません。
この時点で切り下げについての調査は終了し、
自分の夢計画はあえなく撃沈してしまいました。
これからこの場所でどの程度やっていくのか?
現在は「金と欲望の街」と呼ばれる
千葉県屈指のメガシティである勝田台ですが、
6年前の当時は、この千葉県随一の歓楽街を持ってすら、
果たして当店の古着を求めてご来店があるのかは、
誰にも分からない状況でした。
「とりあえずお客が増えてから、
その都度考えていこう。テキリィジィ・・」
焦る気持ちに、そう言い聞かせ物件を契約した事を
今でもしっかりと覚えています。
次号につづく
今年の暑かった八月も
そろそろ終わりの日が近づいてきましたが
いかがお過ごしでしょうか?。本日もご来店くださった皆様、
誠にありがとうございました。
まずは本日分。
明日のご来店もお待ちしています。
そしてここからが今日の本題となります。
お車でお越し頂いた事のある方でしたら
ご存じの方も多いかと思いますが、
私どもの店舗前の駐車場(2台分)の
整体屋さん側の駐車スペースは
開店当時から非常に駐車がしづらい状況でした。
理由は成田街道(国道296号)から車で乗り入れる際、
駐車場への乗り入れ口が狭く、
また店舗前の歩道に設置された信号機が
駐車場に接近している為、
車の切り返しを行っても駐車が容易ではないからです。
その為、2台分の駐車場があるにも関わらず
2台同時に駐車することは、ほぼ出来ない状態でした。
この車道から歩道へ車を乗り入れる際の、
障害物となる歩道との段差などを無くした
車両の出入口の事を「歩道の切り下げ」と呼びます。
つまり当店の駐車場は歩道の切り下げ口が狭く、
それにより車の駐車が非常にしづらい状況であったという事です。
この問題はおよそ6年前の物件契約をする以前の
内覧の時点で気付いていた、この店舗の
最大のデメリットでありました。
クルマ社会である千葉県内では
お客様駐車場はマストであり、
営業を続け、お店が認知されていけば、
やがて駐車場をご利用いただくお客様も必ず増えていく。
そのように予想していた自分にとっては物件契約後に、
できるだけ早く解決しなければならない最重要課題でした。
その解決策としては
切り下げ(乗り入れ口)を2台分程度に広げれば、
例え両隣りに駐車をされていても
乗り入れはスムーズに行えますので
切り下げを拡張する事さえできれば、
この問題は全てクリアできる。
自分はその様にたかを括っていました。
しかし結局の所、私どもの店舗においては
法律とお金の問題が原因となり
切り下げの拡張工事は現実的には不可能な状態でした。
数年間諦めきれずに突破口を探していた所、
今から2年ほど前に偶発的に思いついたきっかけと、
度重なる失敗によって生まれた歳月が
法律とお金の問題を解決に導き、
何とか無事に「歩道の切り下げの拡張工事」を
完了するに至ったというわけです。
そこで今日から数回にわけて
先日完了しました、自分の頭を悩まし続けた駐車場の
切り下げ拡張工事について、お話をしようと思います。
少し長い専門的な話となりますので、
「古着に関係のない話は不要」という方は
読み進めるのは、ここでストップして頂ければと思います。
また少し専門的な用語や大まかな解説が含まれますが、
自分もその分野については素人です。
多少の間違いはあるかもしれませんが、
大筋では合っているはず?です。
予めご了承くださいませ。
6年前、物件契約を交わす際に
切り下げ工事を請け負ってくれる業者へ
工賃の見積もりと、同時進行で
千葉県の道路を管轄する千葉土木事務所(※千葉土木)に
切り下げが可能かどうかを問い合わせていました。
当然自分はどのような手順を踏めばよいのかも
良くわかっていないズブの素人でした。
結論から言いますと、切り下げ工事費は
申請者の自己負担となります。
市や県に住民がクレームを入れて、
公共事業扱いで工事は行われるわけではありません。
当たり前ですが切り下げをしたいのは自分であって
所有者の大家さんではありませんので、
やりたければ自分が大家さんに許可を貰い、
自腹で支払うのが世間一般の常識的な考えになるかと思います。
自分の理想は既存の切り下げ幅を、
駐車の邪魔をしている信号機の根本部分まで、
しっかりと拡張する事です。
まず、土木業者の見積もりは
通常の切り下げ工事は40万程度で収まるが
それと比べて高額となる。
理由は、店舗は国道沿いの交差点に面している為、
日中の工事はできず夜間工事となる。
尚且つ乗り入れ口の歩道には
水道管の消火栓(マンホール)が埋まっているが
これにも手をつける(水道工事をする)必要がある。
よって工賃は100万以上であるとの回答を貰いました。
そして千葉土木の回答はと言うと、
例えどれほど乗り入れが不便であっても
特別な理由がない限り、現状で駐車ができているのならば
切り下げの拡張はできないとの事。
そもそも歩道の切り下げというのは
申請さえすれば、いくらでも切り下げができる
ということではありません。
大型のトラックなども頻繁に乗り入れする、
ガソリンスタンドの様な場所でも無く
一般的な乗用車のみが数台程度、
乗り入れする場合の切り下げできる幅は
道路法によりあらかじめ決まっています。
当店の場合は最長で3.6Mです。
当店の現状は既に乗り入れ口が2.9M程度
切り下がっていた為、仮に許可を頂き拡張できたとしても
残り70センチが限界との事でした。
つまり万が一、切り下げの許可を貰えたとしても、
たった70センチしか拡張はできないという事です。
自分の所有している土地でもなく
いずれは退去する物件の一部である駐車場の
出入り口を気休め程度拡張するのに
100万以上の金額は支払えません。
この時点で切り下げについての調査は終了し、
自分の夢計画はあえなく撃沈してしまいました。
これからこの場所でどの程度やっていくのか?
現在は「金と欲望の街」と呼ばれる
千葉県屈指のメガシティである勝田台ですが、
6年前の当時は、この千葉県随一の歓楽街を持ってすら、
果たして当店の古着を求めてご来店があるのかは、
誰にも分からない状況でした。
「とりあえずお客が増えてから、
その都度考えていこう。テキリィジィ・・」
焦る気持ちに、そう言い聞かせ物件を契約した事を
今でもしっかりと覚えています。
次号につづく