切り下げ物語 中篇
こんばんは、ノーウェイホームです。
本日も暑い中ご来店くださった皆様、
誠にありがとうございました。
店内は毎日、少しずつ秋物を補充していますので
是非お時間のある方はご来店くださいませ。
それでは本日分です。
そして、今日は当店駐車場の
歩道の切り下げ(乗り入れ口)を
広げる為に過去に自分がてんやわんやした内容を
前回に引き続きお伝えする回となります。
大変長くわかりにくい内容のため、
「古着以外の話は不要」という方は
こちらで読み進めるのはストップしていただければと
思います。ぺこり。
初めて読まれる方は初回から読み進めていただけると
内容はある程度把握しやすいかと思います。
↓↓↓
切り下げ物語 上篇
店舗を契約してから8ヶ月後、
2017年12月にようやく開店となり、
なんとか営業を続けていましたが、
やはり時折、お客様から駐車がしづらい事について
のご意見はチラホラと頂いていました。
自分としましても、当店駐車場の不便さについては
前回の千葉土木への問い合わせ以降、
やはりどうしても諦める事ができず、
解決できる良い方法はないか、いつも心の隅に留め、
模索しながら苦々しい日々を過ごしていました。
そして開店から4年ほど経ったある日、
「接近しすぎて駐車の邪魔になっている信号機だけでも
引き抜く事ができれば、少しは駐車がしやすくなるのになぁ。
撤去してもらえるなら、あわよくば切り下げ(乗り入れ口)を
拡張するのもやってくれるかも・・」
そう思い立った自分は、信号機に関する意見・要望を
千葉県警が請け負っていることを調べ上げ、
「信号機の電柱が邪魔で自分の契約している店舗の
駐車場にお客様の車が駐車しづらく大変難儀している。
このままでは電柱に車が突っ込んでしまうのは
時間の問題である。非常に危険でならない。
だから信号機を引き抜いて、別の場所に移動し、
ついでに少しで良いから歩道の切り下げも拡張してほしい。
このままでは俺の店は潰れる。返信よろしく。オウサム」
そのような趣旨のメールを
県警に送りつけました。
すると数日経ったある日、
「お前が県警に当てて送信したEメールは確認した。
俺達はお前一人の為に信号機を引き抜く事はできない。
費用は自己負担となるが、おそらく切り下げ拡張工事は
できるから、そっちの方向で頑張ってくれ」
そのような回答を八千代警察署の担当者から
直接電話で頂けたのです。
自分が過去に切り下げの申請を
千葉県の道路を管轄する千葉土木(千葉土木事務所)に
断られた事がある旨を伝えた所、その警察官は
既に千葉土木の担当者も現地(当店軒先)に呼び出し、
駐車がしづらい状況は確認済みだと言います。
焦る気持ちを抑え切れず金玉を握りしめながら
自分はすぐさまに千葉土木に電話を掛け、
事実確認を行いました。
電話に出てくれた窓口の方に改めて当店駐車場の現況と、
接近している信号機の根本付近まで切り下げ口を拡張する
必要性を必死で説明した所、紙ベースで状況を所内に
しっかりと説明し、上の者が必要性を認めれば
申請自体は何とかできるだろう。
との返事です。
ここで遅ればせながら切り下げ工事の手順を、
広くざっくりとおおまかにご説明すれば・・
①役所(千葉土木)に工事ができるか事前相談。
②おおよその合意後、工事業者が申請書を作成。
③受理されると、道路の使用許可申請を経て着工。
上記の様なプロセスをクリアしていく必要があります。
当店の場合は、①の事前相談の時点で
必要性が認められず許可が下りない状態でした。
しかし今回、警察経由で信号機と切り下げ口に
クレーム?を入れた事により、当時は電話口だけで
申請を断られた切り下げの拡張についての要望を、
審議しても良いという運びになったのです。
自分の希望は信号機の根本付近まで切り下げを拡張する事
ですが、具体的な数字として2.0M強の拡張となります。
既存の切り下げは2.9Mありますので、申請が通り
拡張できるとすれば全長5.0M程度の切り下げ口となります。
歩道の切り下げは原則として最長3.6Mの為、
当店の場合は仮にできても70cmの拡張でしたが
4年前はその要望すらも許可されませんでした。
その当時からすれば、これは大きく前進した瞬間でした。
それから一週間ほど掛けて、
要望書を図面と共に作成し、すぐさま担当者宛に
メールで提出させて頂きました。
そもそも同じ敷地内の、同じ形をした建物の3店舗ですが
オーナーはそれぞれが別個人であり、
お互いの駐車場も共有ではありません。
その中で当店とお隣の宅配業者さんの、2つの店舗が
一つの切り下げ口を使用しているという事実も
大きく関係していました。
丁度その頃、宅配バイクが当店に突っ込み
玄関の自動ドアが全損。
数日営業不能になった惨事がありましたが、
それらをありのまま伝えた事も
功を奏し、後押しとなったのかもしれません。
後日窓口の方から、
拡張工事についての申請書を提出するよう
メールを頂きました。
これはつまり、切り下げ工事ができるかの
事前相談をクリアしたという事になります。
年度が変わり移動があった為か担当者は4年前、
自分の夢を木端微塵に打ち砕いた人物ではありませんでした。
お客が一人もいない店の中、
机に座っていた自分は、それを読み終えると
おもむろに立ち上がり、固く握った拳を
天空めがけて突き上げていました。
ようやく本格的に工事申請の為の
施工業者探しへとコマを進める事となります。
自分はこの物件を契約する4年前から、
この場所での切り下げ工事は特別な条件の為、
工賃は100万以上であると見積もりをもらっていましたが、
その金額がどれほど妥当なのかは知りませんでした。
そこで改めて数社見積もりを取った中、
A社から半額程度の安い見積もりを出してもらいました。
切り下げ工事の費用は申請者の自己負担となるため、
自腹で支払うとなると、それでもそこそこの金額です。
改めて考えてみても、
「他人の駐車場に
これほどお金をつぎ込むのはいかがなものか?」
心底悩みました。
けれど物件を借りて商売を行うのなら、
多少なりとも看板や内装など造作は必ず行うもので、
それならば駐車場であっても同様ではないか。
何よりお客様が現状より楽に駐車ができる様に改善する事は
絶対に間違いのない行為のはずである。
それが最終的な腹落ちする自分の答えとなりました。
しかしそのような大それた覚悟はあっても
金額的にはやはり限度があります。
少しでも金額を下げる事ができないか、自分は必死でした。
そこで、苦肉の策として自分は大家さんに
A社が提示した工事費を折半で出して貰えないか
恥を忍んで直談判を行いました。
店舗契約の際から歩道の切り下げの拡張は
不可能であった駐車場の問題が紆余曲折を経て、
この度大きく前進し、何とか拡張できるかもしれない。
100万程度かかると言われていた工賃だが
安く引き受けてくれるA社も見つけた。
資産的な価値も上がる為、この工事にメリットはあっても
デメリットはない等々、誠心誠意、
自分の気持ちをありのまま伝えました。
その場では回答は貰えずご夫婦で話し合ってから
返事をするとの事。
「これで駄目ならクラウドファンディングかな」
そのようにボンヤリと考えていた自分でした。
しかしダメ元で掛け合った事でしたが、
数日後、ご夫婦でしっかりと話し合って下さり、
自分が今回の工事を行いたいと相談した事については
物件を借り続ける気持ちも含めて、
それなりの覚悟であるだろうと
恐縮ながら自分の気持ちを認めて頂き、
協力しても良いとのお返事を頂けました。
その後、すぐにA社に正式に発注をかけて、
図面を作成してもらい申請直前まで事が進みましたが、
その数カ月後に当初の見積もりに
大きな不備が見つかりました。
結局リーズナブルな金額では施工はできず、
作り直した見積もりは限りなく100万に近い
金額だったのです。OMG。
最終篇に続く。
本日も暑い中ご来店くださった皆様、
誠にありがとうございました。
店内は毎日、少しずつ秋物を補充していますので
是非お時間のある方はご来店くださいませ。
それでは本日分です。
そして、今日は当店駐車場の
歩道の切り下げ(乗り入れ口)を
広げる為に過去に自分がてんやわんやした内容を
前回に引き続きお伝えする回となります。
大変長くわかりにくい内容のため、
「古着以外の話は不要」という方は
こちらで読み進めるのはストップしていただければと
思います。ぺこり。
初めて読まれる方は初回から読み進めていただけると
内容はある程度把握しやすいかと思います。
↓↓↓
切り下げ物語 上篇
店舗を契約してから8ヶ月後、
2017年12月にようやく開店となり、
なんとか営業を続けていましたが、
やはり時折、お客様から駐車がしづらい事について
のご意見はチラホラと頂いていました。
自分としましても、当店駐車場の不便さについては
前回の千葉土木への問い合わせ以降、
やはりどうしても諦める事ができず、
解決できる良い方法はないか、いつも心の隅に留め、
模索しながら苦々しい日々を過ごしていました。
そして開店から4年ほど経ったある日、
「接近しすぎて駐車の邪魔になっている信号機だけでも
引き抜く事ができれば、少しは駐車がしやすくなるのになぁ。
撤去してもらえるなら、あわよくば切り下げ(乗り入れ口)を
拡張するのもやってくれるかも・・」
そう思い立った自分は、信号機に関する意見・要望を
千葉県警が請け負っていることを調べ上げ、
「信号機の電柱が邪魔で自分の契約している店舗の
駐車場にお客様の車が駐車しづらく大変難儀している。
このままでは電柱に車が突っ込んでしまうのは
時間の問題である。非常に危険でならない。
だから信号機を引き抜いて、別の場所に移動し、
ついでに少しで良いから歩道の切り下げも拡張してほしい。
このままでは俺の店は潰れる。返信よろしく。オウサム」
そのような趣旨のメールを
県警に送りつけました。
すると数日経ったある日、
「お前が県警に当てて送信したEメールは確認した。
俺達はお前一人の為に信号機を引き抜く事はできない。
費用は自己負担となるが、おそらく切り下げ拡張工事は
できるから、そっちの方向で頑張ってくれ」
そのような回答を八千代警察署の担当者から
直接電話で頂けたのです。
自分が過去に切り下げの申請を
千葉県の道路を管轄する千葉土木(千葉土木事務所)に
断られた事がある旨を伝えた所、その警察官は
既に千葉土木の担当者も現地(当店軒先)に呼び出し、
駐車がしづらい状況は確認済みだと言います。
焦る気持ちを抑え切れず金玉を握りしめながら
自分はすぐさまに千葉土木に電話を掛け、
事実確認を行いました。
電話に出てくれた窓口の方に改めて当店駐車場の現況と、
接近している信号機の根本付近まで切り下げ口を拡張する
必要性を必死で説明した所、紙ベースで状況を所内に
しっかりと説明し、上の者が必要性を認めれば
申請自体は何とかできるだろう。
との返事です。
ここで遅ればせながら切り下げ工事の手順を、
広くざっくりとおおまかにご説明すれば・・
①役所(千葉土木)に工事ができるか事前相談。
②おおよその合意後、工事業者が申請書を作成。
③受理されると、道路の使用許可申請を経て着工。
上記の様なプロセスをクリアしていく必要があります。
当店の場合は、①の事前相談の時点で
必要性が認められず許可が下りない状態でした。
しかし今回、警察経由で信号機と切り下げ口に
クレーム?を入れた事により、当時は電話口だけで
申請を断られた切り下げの拡張についての要望を、
審議しても良いという運びになったのです。
自分の希望は信号機の根本付近まで切り下げを拡張する事
ですが、具体的な数字として2.0M強の拡張となります。
既存の切り下げは2.9Mありますので、申請が通り
拡張できるとすれば全長5.0M程度の切り下げ口となります。
歩道の切り下げは原則として最長3.6Mの為、
当店の場合は仮にできても70cmの拡張でしたが
4年前はその要望すらも許可されませんでした。
その当時からすれば、これは大きく前進した瞬間でした。
それから一週間ほど掛けて、
要望書を図面と共に作成し、すぐさま担当者宛に
メールで提出させて頂きました。
そもそも同じ敷地内の、同じ形をした建物の3店舗ですが
オーナーはそれぞれが別個人であり、
お互いの駐車場も共有ではありません。
その中で当店とお隣の宅配業者さんの、2つの店舗が
一つの切り下げ口を使用しているという事実も
大きく関係していました。
丁度その頃、宅配バイクが当店に突っ込み
玄関の自動ドアが全損。
数日営業不能になった惨事がありましたが、
それらをありのまま伝えた事も
功を奏し、後押しとなったのかもしれません。
後日窓口の方から、
拡張工事についての申請書を提出するよう
メールを頂きました。
これはつまり、切り下げ工事ができるかの
事前相談をクリアしたという事になります。
年度が変わり移動があった為か担当者は4年前、
自分の夢を木端微塵に打ち砕いた人物ではありませんでした。
お客が一人もいない店の中、
机に座っていた自分は、それを読み終えると
おもむろに立ち上がり、固く握った拳を
天空めがけて突き上げていました。
ようやく本格的に工事申請の為の
施工業者探しへとコマを進める事となります。
自分はこの物件を契約する4年前から、
この場所での切り下げ工事は特別な条件の為、
工賃は100万以上であると見積もりをもらっていましたが、
その金額がどれほど妥当なのかは知りませんでした。
そこで改めて数社見積もりを取った中、
A社から半額程度の安い見積もりを出してもらいました。
切り下げ工事の費用は申請者の自己負担となるため、
自腹で支払うとなると、それでもそこそこの金額です。
改めて考えてみても、
「他人の駐車場に
これほどお金をつぎ込むのはいかがなものか?」
心底悩みました。
けれど物件を借りて商売を行うのなら、
多少なりとも看板や内装など造作は必ず行うもので、
それならば駐車場であっても同様ではないか。
何よりお客様が現状より楽に駐車ができる様に改善する事は
絶対に間違いのない行為のはずである。
それが最終的な腹落ちする自分の答えとなりました。
しかしそのような大それた覚悟はあっても
金額的にはやはり限度があります。
少しでも金額を下げる事ができないか、自分は必死でした。
そこで、苦肉の策として自分は大家さんに
A社が提示した工事費を折半で出して貰えないか
恥を忍んで直談判を行いました。
店舗契約の際から歩道の切り下げの拡張は
不可能であった駐車場の問題が紆余曲折を経て、
この度大きく前進し、何とか拡張できるかもしれない。
100万程度かかると言われていた工賃だが
安く引き受けてくれるA社も見つけた。
資産的な価値も上がる為、この工事にメリットはあっても
デメリットはない等々、誠心誠意、
自分の気持ちをありのまま伝えました。
その場では回答は貰えずご夫婦で話し合ってから
返事をするとの事。
「これで駄目ならクラウドファンディングかな」
そのようにボンヤリと考えていた自分でした。
しかしダメ元で掛け合った事でしたが、
数日後、ご夫婦でしっかりと話し合って下さり、
自分が今回の工事を行いたいと相談した事については
物件を借り続ける気持ちも含めて、
それなりの覚悟であるだろうと
恐縮ながら自分の気持ちを認めて頂き、
協力しても良いとのお返事を頂けました。
その後、すぐにA社に正式に発注をかけて、
図面を作成してもらい申請直前まで事が進みましたが、
その数カ月後に当初の見積もりに
大きな不備が見つかりました。
結局リーズナブルな金額では施工はできず、
作り直した見積もりは限りなく100万に近い
金額だったのです。OMG。
最終篇に続く。